チャカラに使われているお茶について
皆様こんにちは、エシカルレザーSobagni中村です。
ただいま大丸東京店4F「明日見世」にて静岡茶からできたレザー「Chakara」を出店中です。
実際にお手に取り、香りを実感していただけます。
同時にMAKUAKEにて商品化第一弾を発表しています。是非ご覧ください。
今日はその静岡茶からできたレザー「Chakara」に使われている「廃棄茶葉」についてレポートします。
世の中にヴィーガンレザーという言葉、「植物からできたレザー」という言葉が
よく聞かれるようになって久しいですが
私たちがどうして「お茶」に着目したのか、
そしてどんなお茶の原料を使っているのかについてお伝えします。
地場の素材を使うことで輸送エネルギーをできるだけ抑えたい。
同時に地場の産業が抱えている問題解決につなげることで
サーキュラーエコノミーを実現したい。
その思いで、地元大手のお茶メーカー「佐々木製茶」様に飛び込みコンタクトを取り、
突撃したのがちょうど今から1年前になります。
我々の想いを伝え、佐々木製茶さまもまた新しい取り組みをしたいとのことで
一気にプロジェクトが進みました。
私たちが考えたこと。
「抹茶」を作る工程を持っているメーカーさんであれば、
廃棄茶葉を乾燥して、粉末にするノウハウはお持ちのはずで、
新しい機械などの導入はせずに比較的早く手に入るのではないか?と思いました。
そんなご相談も踏まえ工場見学をさせていただく中でいろいろな工程で
いろいろなサイズや種類の廃棄材が生まれているのが分かりました。
多くは地元の畜産農家さんが引き取りに来て「肥料」や「飼料」にしているとのことでしたが、
それでも廃棄するものは多くあるとのことでした。
こちらの要望「安定供給が可能で粒子は指定の一定サイズであること」をお伝えしたところ、
まさに要望通りの廃棄材があるとのことでした。
それが、こちら「抹茶を挽く工程」で生まれる廃棄材でした。
比較的粒子が安定していて、茎や枝など余計なものも入っていない
なんならそのままお抹茶として飲めるんじゃないかという材料でした。
いつもなら捨ててしまう高級抹茶の端材を湿度を一定に保ち、
密閉した状態で保管していただきヴィーガンレザーの材料として入手しています。
だから、出来立てレザーはほんのりお茶の香りがする。
香料などは当然一切加えていません。
(お茶の香りは半年以上たつと徐々に消えていきます。)
お茶からできていると実感できる素材なのです。