繊研新聞のトップページに紹介されました!
皆様こんばんは。
今週も怒涛の日々を生きております。
エシカルレザーSobagniの中村美由紀です。
お知らせがあります。
今週の火曜日、25日の繊研新聞のな、なんとトップページにSobagniが紹介されました。
読んでいただいたいのですが、スキャン画像はどうしても読みにくいので頑張ってGOOGLEさんに文字起こしをしてもらいました。(笑)
以下、長文ですが是非読んでいただきたい内容です。
合皮雑貨のイメージ変える
自動車の高耐久素材でファッションアイテム合成皮革製造大手の共和レザー(浜松市)は、昨年から雑貨ブランド「ソバニ」をスタートし、アイテムを次々企画している。DtoC(メーカー直販)にチャレンジした理由は、「合皮=すぐぼろぼろになる」イメージを変えるため。
国内の市場占有率(シェア)70%の自動車内装材で培った高耐久の合皮を使い、オリジナルのバッグや文具、生活雑貨で長寿命の“エシカル(倫理的な)レザー”を訴求し、自動車へのフィードバックも狙う。(中村恵生)
トヨタ系列の共和レザー
素朴な疑問から
同社はトヨタ自動車の持分法適用会社で、東証スタンダードに上場する。
年商470億円のうち400億円を車両向けが占め、世界でもトップクラスのシェアを持つ。
しかしファッション・生活資材向けは子会社を通じて40億円弱販売する以外、本社では扱ってこなかった分野だ。
DtoCブランドを立ち上げたきっかけは、デザイン部に所属していた中村美由紀ブランド企画部部長の素朴な疑問から。
「自分が持っている合皮バッグはすぐにぼろぼろになるけれど、自社で製造している自動車用の合皮は10年経っても変わらない。これを商品にできれば一般の人に喜んでもらえるのでは」と考えた。
一般的にアパレル製品や雑貨などに使われる合皮は、ポリエーテル系ウレタンを原料にした安価な物がほとんどで、水や湿気による加水分解によって劣化を引き起こしてしまう。
一方、長期の使用を想定した自動車内装材は、合皮でも高いスペックを要求される。
共和レザーが自動車用に製造している合皮はポリカーボネート系ウレタンという耐加水分解性や耐久性に優れた原料を使用しており、温度75℃、湿度95%の環境下で行う劣化促進テストで10年相当の負荷をかけてもほぼ劣化しない。
これをアピールするため、ノベルティーを作成して関係者に配布するところから高耐久合皮のアピールを始めた。
これが反響を呼び、19年には銀座マギー、杉野服飾大学、アトレ目黒との協業で合皮を使った服作りにつながった。
この時も当初は「合皮はぼろぼろになるからダメ」と否定的な意見も出されたが、「(自社の高耐久合皮が)知られていないのは、逆に可能性がある」(中村部長)と事業化への思いを深めた。
そこで事業案を上層部にプレゼンテーションして認められ、専任6人のブランド企画部が発足。
21年6月にECサイトを立ち上げ、ソバニをスタートした。
アイテムはビジネスバッグ(3万円前後)、トートバッグ(3000円弱から3万円前後)、ペンケース(3000円前後)、帽子(5000円前後)、アウトドアグッズなど様々。
スタート時35品から180品まで広がった。
車チームも注目
ソバニを立ち上げてから、売り上げ、企業の認知向上の両面でここまでは順調という。
一般消費者に加え、企業からの問い合わせも多く、ホテルの内装や備品、高級家具向けにサステイナブル(持続可能な)素材を使いたいという要望が来ている。
現在はECのみだが、体験型ストア「b8ta」(ベータ)で11月から展示されるほか、卸販売の商談も進んでいる。
自動車向けをメインにする社内の開発チームも、ソバニに注目している。
自動車向けでは基準が厳しくなかなか使えない新規素材も、マーケティング機能としてソバニを活用し、ゆくゆくは自動車用にスペックを上げていくといった絵が描けるためだ。
その一例が、リンゴの搾りかすを活用した合皮で、産地の長野県飯綱町とソレナ(長野市)と組んだ「りんごレザー」プロジェクトだ。
リンゴ酒の搾りかすを粉末にし、ウレタンに練り込んで表皮の下に層を形成している。
基布を綿100%にすることで、リンゴ粉末と合わせて重量比50%以上をバイオベースにできた。量産体制を整えて今後、ソバニでも商品化を進める計画だ。
「自動車業界でカーボンニュートラルの動きが進んでおり、開発チームでも以前からキノコやサボテン由来のような“ビーガンレザー”に注目していた。
雑貨で先行テストし、自動車向けへの展開も視野に入れたい」(久保賢治開発部部長)とし、りんごレザー以外でも開発を進める。
構想5年、社内の有志が集まって勝手にいろいろやりだして5年。
会社の稟議が通ってから準備期間約一年。
本当にいろんなことがありました。
今でも楽しいことばかりじゃない。
だけど、信じてやってきたことがこうして新聞の記事にしていただけること
本当に良かったと思っています。純粋にうれしいです。
私ばかりが出てしまいますが、記事に書いてある6人の仲間たちが、一緒の想いで走ってくれていることが私の何よりの誇りです。
まだまだ始まったばかりのSobagni物語。
やりたいことがたくさんあってワクワクがとまりません。