合成皮革のアレコレ① 合成皮革の特徴
皆様こんにちは、Sobagniの中村美由紀です。
最近はいろいろなお客様から素材についてのお問い合わせをいただくことが増えました。
商品を手に取っていただいたお客様から驚いていただけたり、
縫製メーカーの職人さんまで「素材が良すぎる」と言っていただくこともあり、
私たちスタッフ自身が感動している素材についてご評価いただけて、
大変ありがたく思っております。
さて、今回はシリーズで合成皮革についてご紹介していこうと思います。
シリーズ一回目は「合成皮革の特徴」として、一般的に合成皮革と呼ばれるものって、どういうものがあるのかをご説明します。
一般的に合成皮革と呼ばれるものには大きく分けて
①塩化ビニール素材
②ポリウレタン素材
があります。
①塩化ビニール素材の合成皮革は身近なところですとファミレスの椅子などに貼られています。
素材の特徴としては、
ポリウレタン素材の合成皮革に比べると
樹脂が厚く、硬い、ビニール特有のつるつるとしたツヤ、加工しやすい、
そして何より安価です。
古いファミレスなどは素材が割れていたりしますが、ちょっと劣化も気になりますね。
塩ビ製の合成皮革でできたバッグもたまに見ますが、こちらはなにせ重いですね。
②のポリウレタン素材の合成皮革はファッション関連の合成皮革として、幅広く使われています。本革の靴でも、内側にウレタン合皮が使われていることがあります。
ポリウレタン合皮の特徴としては
PVCレザーの約半分の軽さ、樹脂層が薄いので柔らかくしなやか、
ただし、生産されてすぐに劣化が始まり、3年くらいで表面がポロポロはがれてきて
最後は「ボロボロ」になってしまいます。どなたもこの「加水分解」という現象に
直面したことはあるのではないかと思います。
いかがですか?ん?これで終わり?
じゃあ、ソバニの合皮はどっちなの?
ソバニで使用している合成皮革は大きく分けると
②のウレタン合皮ですが、このウレタン合皮の中でもいくつか種類があるんです。
ソバニの合皮はボロボロにならない素材です。
次回はこの「ボロボロにならない」合成皮革のお話をしたいと思います。