
まだ使えるのに、捨てられてしまう素材。
Sobagniは、それらに新しい命を吹き込み、価値ある素材へと生まれ変わらせています。
アップサイクルは「ごみを減らす」だけではありません。
そこには、「もったいない」「ものを大切にする気持ち」「社会や地球に対して責任を果たす」という想いが込められています。
Sobagniのアップサイクル素材もまた、そうした想いから生まれました。
ブランドの思想
日本には、他の言語には無い「もったいない」という言葉があります。
それは単に“無駄にしない”という意味ではなく、素材や道具に込められた命や想いを尊ぶ心でもあります。
Sobagniは、この「もったいないの心」こそが、日本らしいエシカルの原点だと考えています。
大量生産・大量消費の時代が過ぎ去ろうとしている今、Sobagniが描く未来は「消費のない世界」です。
“消費”とは、使ってなくすこと。
私たちはその概念を根本から問い直し、「長く使い続ける」ことをあたりまえにしたいと考えています。
そのために、Sobagniは 軽く、汚れに強く、丈夫で長持ちする合成皮革素材 を開発しています。
Sobagniのアップサイクル素材〈Wフェイス〉
品質には全く問題は無いものの、自社の製造工程でどうしても出てしまう端材。
Sobagniでは、そんな素材に再度手を加えることにより新しい素材に生まれ変わらせるアップサイクル素材があります。

Wフェイスとは?
Sobagniの合成皮革は、もともと高級車のインテリアに使われる素材です。通常の車両用素材は、表側が革の質感を再現した耐久性の高い樹脂、裏側が生地になっています。
しかし、裏側にほんの0.1㎜の汚れや傷があるだけで、自動車用としては不良品になってしまいます。
そこでSobagniの「Wフェイス」は、裏面が規格外になったものを、表側と同様に樹脂をコーティングして、リバーシブルで使えるように再加工。
性能はそのままに、車両用には存在しない両面を樹脂でコーティングという Sobagniオリジナル素材 として生まれ変わりました。

アップサイクルによって生まれた価値
Sobagniのアップサイクル素材を手にすると、まず感じられるのは日常での機能性の高さゆえの安心感です。
汚れ・摩擦に強く、長く使い続けられる。その使いやすさは暮らしの中で「ずっと一緒にいられる相棒」となってくれるでしょう。
一方で、私たちにとってアップサイクルは、ものづくりの誇りを守る営みでもあります。ほんのわずかな傷や汚れで規格外とされる素材にも、技術者の知恵と時間が宿っています。
その価値を見過ごさず、新しい姿に生まれ変わらせることは、「日本らしいエシカル」を体現する取り組みそのものです。
そしてその営みは、社会全体へと広がっていきます。
廃棄物を減らし、資源を無駄にしない選択が、地球への負荷を和らげ、未来の世代へ「もったいないの心」を受け渡すことにつながる。ひとつの素材を活かすことから始まる小さな循環が、やがて社会全体を支える大きな流れへと育っていくのです。
Wフェイスの素材でできたアイテム
Wフェイス素材は11色展開。
自動車のシート材に使用される黒色の素材の裏面に、鮮やかなカラーを配しています。
通常、自動車のシート材は、黒・グレー・ベージュなど落ち着いた色目が主ですが、アップサイクルによって、それとは異なる魅力を加えています。
また、こういった色の組み合わせは、車のシートカラーとボディカラーをイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。車好きの方なら、過去に乗っていた車や憧れの名車を思い出させる色を選ぶことで、同僚や取引先の方との会話のきっかけになるでしょう。
車にご興味が無い方でも、ご自身の好きな色をお選びいただける楽しみがあるのではないでしょうか。